はじめに
みなさんこんにちは。ファイブアカデミーです。
試験勉強は順調に進んでいますでしょうか?
心理学では「個人」を対象とした研究だけでなく「集団」を対象とした研究も過去にたくさん行われてきました。
学校、会社、友人関係、趣味のグループ、スポーツチーム、アイドルグループなどなど…私たちの身の周りにはたくさんの「集団」があります。
そんな「集団」の持ちうる様々な理論や法則がこれまで提唱されてきました。
その中で今回は「PM理論」というものをご紹介します。
とても分かりやすい理論なので、皆様も「あるある!」と思い当たる節があるかもしれません。
それでは本題に参ります。
PM理論って?
PM理論は三隅二不二(みすみ・じゅうじ)という日本の心理学者によって提唱されました。
この理論は主に集団におけるリーダーシップについて、グループのタイプを4つに分けて説明しています。
ちなみに、PM理論の「PM」は頭文字を取ったものであり、それぞれの意味は下の通りです。
・P(Performance/パフォーマンス)→集団を目標達成に向けて引っ張る機能
・M(Maintenance/メンテナンス)→集団のまとまりを維持しようとする機能
人物像で考えてみると「P」は集団があげる成果にこだわる人であり、「M」は集団の人間関係を大事にする人、の様なイメージです。
では次にPM理論の具体的な4つのタイプについてご紹介します。
PM理論の4つのタイプ
PM理論ではこの「P」と「M」の機能が強いか弱いかで4つのタイプに分類しています。
①「P」も「M」も強い
②「P」も「M」も弱い
③「P」は強いが「M」は弱い
④「P」は弱いが「M」は強い
この中で集団にとって一番良い効果をもたらすのは…①です。
ちなみに③は「目標達成はできるけど、集団のまとまりが良くない集団」であり、④は「目標達成ができない集団だけれど、集団のまとまりは良い」ということになります。
「確かに納得」という感じですが「PとMの弱いところをどうやって伸ばしていけるか?」と考えることが大切、という事なのです。
おわりに
というわけで今回は「PM理論」のご紹介でした。
私たちは何かしらの「集団」に属して生活することが多いと思います。
この様に「集団」の心理学を知ることは、自分の属している「集団」についての理解も深まるのではないかと思います。
今回の投稿は以上となります。
ここまでご覧いただきありがとうございました。