一見似ている「心理検査」と「心理査定」の違いについて

はじめに

みなさんこんにちは。ファイブアカデミーです。

試験勉強は順調に進んでいますでしょうか?

公認心理師や臨床心理士といった心理職の業務のひとつに「心理査定」と呼ばれるものがありますが、一方で「心理検査」という見た目が似ている言葉もあります。

受験生の方はこの両者の違いをしっかり押さえていくことが大切なので、今回はその違いをわかりやすくご説明したいと思います。

「心理検査」と「心理査定」について

①「心理検査」について

まず前提として「心理検査」についてご説明します。

心理学を専門に勉強されていない方でも、本やインターネットなどで「深層心理がわかる心理テスト」などといったものを見たことがあるかと思います。

一般的に「心理テスト」と呼ばれるものは心理職の現場では主に「心理検査」などと呼ばれ、その内容は一般には公開されていないものが多いです。

下記は実際に用いられている心理検査の形式の一例となります。

①質問紙法

アンケートのような形式で、自分に当てはまると思うものを選択して回答します。文章を読んで回答するので主に自分が意識できている部分の心理状態などを検査することができます。 以前の記事でご紹介した「ビッグファイブ」 はこの質問紙法に該当します。

②投影法

曖昧な形の絵柄や、イラストの様な絵柄を見たり、絵を描いたりして回答します。文字などの言語情報に頼らない分、意識していない部分の心理状態などを検査することができます。

②「心理査定」について

次に「心理査定」についてご説明します。

心理査定は簡単にいうと、「支援の対象となる方(クライエント)は一体どのような人なのか?」を多方面から考える事です。ここが曖昧だと支援の方針もぶれてしまうので非常に大切なプロセスです。

具体的には、 心理検査を用いたり面接(カウンセリング)時の様子や日頃の様子などを参考にしたりして、「この人はこういう人なのではないか」「今はこういう状態なのではないか」などという見立てを考えるプロセスが心理査定です。

「心理検査」と「心理査定」の違いについて

以上の事より、 「心理検査心理査定の一部である」 というのが今回の結論となります。

言い換えると、 「心理検査」 のみで全て分かるとは考えずに、 「支援の対象となる方(クライエント)に関する様々な情報を集め、それらを総合的に考える」ことが大切ということです。

更に、 「心理検査」についても一種類の検査のみを実施するだけでなく、目的に応じて複数の検査を用いたりします。これはテスト・バッテリーと呼ばれますので、 受験生の方はこちらもしっかり理解しておくことが大切です。

おわりに

というわけで今回は「心理査定」「心理検査」違いについてご紹介しました。

一見してとても似ている様に見える言葉ですが、用語説明や論述などの記述問題でも両者の意味合いをしっかり使い分けることが大切なので、今回の内容を是非ご参考にしてください。

今回の投稿は以上となります。

ここまでご覧いただきありがとうございました。