心理療法としても使われる・自律訓練法とは?【試験に出る心理用語】

はじめに

みなさんこんにちは。ファイブアカデミーです。

試験勉強は順調に進んでいますでしょうか?

これから心理職を目指される受験生の方は大学院入試や資格試験など緊張する場面が増えていくかと思いますが、そんな時にご自身がリラックスできる方法を持っておくことは大切かと思います。

そこで今回はその中の方法の一つでもある「自律訓練法」というキーワードをご紹介します。

心理療法としても用いられるのでこの機会にぜひ覚えてしまいましょう!

自律訓練法とは

自律訓練法は1932年にドイツの精神科医のSchultz,J.H.(シュルツ)によって体系化された方法で、下記の通りに定義されます。

精神や身体への注意集中や自己暗示の練習によって心身をリラックスさせるセルフコントロール技法

心理学専門校ファイブアカデミー(2020).心理学キーワード&キーパーソン事典 ナツメ社

具体的には「気持ちが落ち着いている」という言葉(これを背景公式といいます)を心の中で唱えてから、第一公式から第六公式までを順番にこなしていきます。

「公式」という言葉がイメージしにくいかもしれませんが、第一公式では「手足の重み」を感じていきます。第二公式以降は「手足の暖かさ」→「心臓」→「呼吸」→「腹部」→「額」と身体の様々な部位に意識を向けていきます。

自律訓練法は催眠状態になるため、最後に消去動作(手足の屈伸動作など)を行い気持ちをスッキリさせて終了します。

自律訓練法はリラックスのための方法でもありますが、下記の様に禁忌とされる場合があります。

心臓病や糖尿病の患者、精神病患者などは、かえって有害な影響が現れる恐れがあるため、実施は禁忌とされる。

心理学専門校ファイブアカデミー(2020).心理学キーワード&キーパーソン事典 ナツメ社

こちらも合わせて覚えておくと良いでしょう。

おわりに

というわけで今回は「自律訓練法」のご紹介でした。

この他のリラックス法としては、Jacbson,E.(ジェイコブソン)というアメリカの医師が提唱した「漸進的筋弛緩法」という方法もありますので、こちらも合わせて覚えておくと良いでしょう。

この様に、気持ちを落ち着ける方法をいくつか用意して、これからの試験のプレッシャーを乗り越えていっていただければと思います!

今回の投稿は以上となります。

ここまでご覧いただきありがとうございました。