「認知的不協和理論」を具体例を交えてご紹介【試験に出る心理用語】

はじめに

みなさんこんにちは。ファイブアカデミーです。

試験勉強は順調に進んでいますでしょうか?

心理学を勉強していくと「~の法則」「~理論」というものが非常に多く出てきます。

最初は名前を覚えるだけでも大変なので、内容の説明をする際にもテキストの丸暗記になってしまっていないでしょうか?

テキストの丸暗記になると、どうしても論述試験での解答の文章が不自然になってしまいがちなので、できれば自分の中で一旦消化したいところですね。

そんな時には「例を交えて理解する」ことがおススメです。

今回は「認知的不協和理論」を取り上げつつ、例を交えてご紹介します。

認知的不協和理論って?

「認知的不協和理論」はアメリカの心理学者Festinger,L.(フェスティンガー)が提唱した理論です。

まず「不協和」というのは、以下の様に定義されます。

2つの相互に関連する認知要素間に矛盾、不一致がある場合

心理学専門校ファイブアカデミー(2020).心理学キーワード&キーパーソン事典 ナツメ社

そしてこの「不協和」は居心地が悪いものなので、この居心地の悪さをどうにかする方向に考えを変えたくなります。

この一連の流れを認知的不協和理論といいます。

…これだけだと何となくイメージしにくいでしょうか。

しかしこの理論は私たちの身の回りでよくみられるものです。

そこで次に例を交えてご紹介していきます。

認知的不協和理論の例

では身近な例として「喫煙習慣のある人」について考えてみましょう。

ご存じの通りタバコは「身体に悪い」といわれています。

しかし、喫煙習慣のある人にとってはこの「タバコは身体に悪い」という事は、望まない情報、つまり「不協和」となり居心地が悪い状態となります。

ここで「じゃぁタバコ止めよう」とならずに、このように考え直す人もいます。

・タバコはストレス解消になる

・タバコを吸うことで一旦気持ちをリセットできる

・タバコは喫煙所でのコミュニケーションになる

こう考えることで「タバコは身体に悪い」という「不協和」からくる居心地の悪さを、どうにかしようとする傾向が人間にはあるということですね。

この様な一連の傾向のことを「認知的不協和理論」と言います。

おわりに

というわけで今回は「認知的不協和」についてご紹介しました。

もちろんタバコを吸わない方であれは「お酒」「お菓子」などに置き換えていただいても大丈夫です。

このように身近な例に置き換えて覚えていくと、心理学の勉強がより面白くなってくると思います!

今回の投稿は以上となります。

ここまでご覧いただきありがとうございました。