精神疾患の分類の方法を分かりやすくご紹介

はじめに

皆さんこんにちは。ファイブアカデミーです。

院試や資格試験の勉強は順調に進んでいますでしょうか?

今回は「精神疾患の分類の方法」について分かりやすくご紹介します。

なぜなら公認心理師や臨床心理士などの心理職は働く領域にもよりますが、精神科や心療内科などといった医療機関との連携が多い職種だからです。

ですので精神疾患に関しての理解は必須となりますし、基本的な部分は心理系大学院受験生のうちから知っておいた方が良いと思います。

それでは本題に参ります。

精神疾患の分類の方法

精神疾患の分類は「原因による分類」「症状による分類」に分けられます。

歴史的には「原因による分類」が先で、その問題点を解決するために「症状による分類」が誕生したという経緯があります。

以下に各分類をご紹介します。

原因による分類

ドイツ精神医学に由来した分類方法で、精神疾患の原因に注目します。例えば、食中毒という身体疾患を考えると「前日に食べた生ものが原因だった」などと原因を特定できますが、このように「症状の原因」という考えを精神疾患にも適用しようとする考えです。

この原因はさらに「内因性」「外因性」「心因性」に分けられます。

例えば「内因性の精神疾患」として「統合失調症」が挙げられます。これは統合失調症の原因を「神経伝達物質の分泌の異常」や「遺伝」などと考えるためです。

症状による分類

「原因による分類」だと、身体的な疾患の様に原因が特定しにくいなどの問題点が出てきたために「症状による分類」が導入されるようになりました。

こちらはアメリカ精神医学会によるDSMと、世界保健機関(WHO)によるICDに基づきます。

例えば、「統合失調症」の診断については、「妄想」や「幻覚」などといった症状がみられ、それが6か月続いたら「統合失調症」という診断になるということです。

この様に「症状による分類」は現在現れている症状から診断をするので、「原因による分類」とは診断に対する考え方が大きく異なっていることが分かります。

おわりに

今回の投稿は以上となります。

風邪や骨折などといった身体疾患と違って精神疾患は可視化が難しいという特徴があります。今回の記事でその一端をご理解いただければ、これからの試験勉強のお役にも立つかと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございました。