問題解決のプロセス・「アルゴリズム」と「ヒューリスティックス」とは?【試験に出る心理用語】

はじめに

みなさんこんにちは。ファイブアカデミーです。

試験勉強は順調に進んでいますでしょうか?

心理学を勉強していると「問題解決」というキーワードが出てきます。

「問題解決」については心理学の参考書を見ると猫やチンパンジーが餌をとる実験について書かれていたりして、いまいちピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、「目標に対してどのように行動するか?」と考えていただけるとイメージしやすいかと思います。

そこで今回は「問題解決」に関係するキーワードとして、「アルゴリズム」「ヒューリスティックス」をご紹介します。

アルゴリズムとヒューリスティック

今回ご紹介する「アルゴリズム」「ヒューリスティックス」ですが、プログラミングなどの情報系の分野でも使われる用語でもあるので、なじみの無い方は一瞬身構えてしまうかもしれません。


しかし具体例を交えて理解すれば日頃何気なくやっていることにも結構当てはまるかと思います。

この二つのキーワードについては下記の通りに定義されています。

アルゴリズム

正しく適用すれば、必ず正しい結果が得られる一連の手続きの事で、100%正解に至る

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ヒューリスティックス

100正解にたどり着ける保証はないが、経験的に正解にたどり着く可能性が高い、簡便な解決方法のこと

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具体例をご紹介

では以上を踏まえて「アルゴリズム」と「ヒューリスティックス」の具体例をご紹介します。

ある町に自分の親戚がいるかどうかを調べる場合に、電話帳に掲載されているすべての人に電話をかけていく方法がアルゴリズムで、自分と同じ苗字の人だけに電話をかけていく方法がヒューリスティックスである。

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最近は電話帳というものを使わないのでイメージしにくいかもしれませんが、「その町に住む人全員の電話番号が書いてある電話帳がある」という仮定で考えていただくと分かりやすいかと思います。

アルゴリズム的な方法だと全ての人に電話をかけるので、労力はかかりますが全員調べれば結論にたどり着きます。
これに対してヒューリスティックス的な方法だと、自分と同じ苗字の人のみに電話を掛けるので労力の削減になります。

もちろん親戚が必ず同じ苗字とも限りませんので見落とす可能性はありますが、もし同じ苗字の人がいた場合には、アルゴリズムの方法より少ない労力で問題は解決できるというわけです。

おわりに

というわけで今回は「問題解決」に関する2つのキーワードをご紹介しました。

もう一度まとめると、アルゴリズムは「片っ端から当たっていくので労力はかかるけれど正解にたどり着ける」方法、反対にヒューリスティックスは「当たりを付けていくので労力は少ないけれど正解にたどり着けないかもしれない」方法、というイメージです。

試験勉強についても、アルゴリズム的に試験範囲を「すべて勉強する」のか、ヒューリスティッック的に「試験に頻出される分野に絞って勉強する」のか、悩ましいところですが、ご自身に合った勉強スタイルをぜひ模索していっていただければと思います。

今回の投稿は以上となります。

ここまでご覧いただきありがとうございました。