他者評価の仕組みの一つでもある「ハロー効果」とは?【試験に出る心理用語】

はじめに

皆さんこんにちは。ファイブアカデミーです。

試験勉強は順調に進んでいますでしょうか?

社会心理学という領域の心理学では、対人関係においてはたらく心理学の法則が数多く出てきます。
今回はその中でも「ハロー効果」というキーワードについて分かりやすくご紹介します。

ハロー効果とは?

ハロー効果とは、別名「光背効果」とも呼ばれます。心理学者のThorndike,E.L.(ソーンダイク)が提唱した概念で下記の様に定義されます。

他者について、ある側面の評価が他の側面の評価に影響することをいう。

心理学専門校ファイブアカデミー(2020).心理学キーワード&キーパーソン事典 ナツメ社

ここでいう「評価」とは良い評価も悪い評価も両方含まれます。

ちなみに受験生の方であれば Thorndike,E.L.(ソーンダイク) という心理学者はどこかで見覚えがあるかもしれませんが、 Thorndike,E.L.(ソーンダイク) の名前はネコを対象に実験した「試行錯誤学習」の領域でも、参考書などにでてきます。

このように心理学者の名前ごとにキーワードを分類すると学んだ知識が整理されますので、おススメです。

具体例をご紹介

それでは本題に戻ります。ハロー効果の具体例として「会社員の服装」について考えてみたいと思います 。

少々極端な例ですが「ピシッとしたスーツを着こなしている人」と「着古した部屋着を着ている人」の二人を思い浮かべてみて下さい。

「ピシッとしたスーツを着こなしている人 」はその服装だけで「仕事もきっりとこなすのではないか」という、「服装」とは直接関係ない「仕事の成果」という側面についてもポジティブな想像を周囲が持つ可能性があります。

逆にいくら能力があったとしても、「着古した部屋着を着ている人」は「仕事もあまりできないのではないか」というネガティブ印象を周囲が持つ可能性があります。

このようにハロー効果はポジティブにもネガティブにもはたらく、ということがいえます。

おわりに

というわけで今回は「ハロー効果」のご紹介でした。

ハロー効果と一見似ているものとして以前の過去記事でご紹介した「ピグマリオン効果」があります。興味のある方はこの両者の違いなども調べてみるとより理解が深まるかと思います。

今回の投稿は以上となります。

ここまでご覧いただきありがとうございました。