はじめに
皆さんこんにちは。ファイブアカデミーです。
院試や資格試験の勉強は順調に進んでいますでしょうか?
公認心理師や臨床心理士の業務の一つに「心理査定(アセスメント)」と呼ばれるものがあり、その中の一つに「心理検査」があります。
※「心理査定」「心理検査」という言葉が分からない方は、こちらの過去記事をご覧ください。
この「心理検査」というものは一つの心理検査のみで行うこともありますし、複数の心理検査を組み合わせて行うこともあります。
この複数の心理検査を組み合わせて実施することを「テスト・バッテリー」と呼びます。
今回はこの「テスト・バッテリー」についてご紹介したいと思います。
それでは本題に参ります。
テストバッテリーの例
まずテストバッテリーの一例をご紹介します。「クライエントのパーソナリティを心理検査によって測定する」という場合を考えてみましょう。
この時に、「ロールシャッハ・テスト」と「YG性格検査」という二つの心理検査を組み合わせた「テストバッテリー」を行うことがあります。
この二つの心理検査は「パーソナリティを測定する」という目的は同じですが、形態が全く違います。
「ロールシャッハテスト」はインクの染みを見せて「何に見えるか」を回答してもらう心理検査です。一方で「YG性格検査」はアンケートの様に一つ一つの質問に「はい」「いいえ」「どちらでもない」の三択で回答してもらう心理検査です。
このように心理検査の形態が違うので測定できる内容も異なってきます。「ロール・シャッハテスト」はクライエントの深層に近い部分のパーソナリティまでが測定可能となりますが、 「YG性格検査」はクライアントの意識している部分のパーソナリティの測定が可能です 。
この様に目的は同じでも異なる心理検査を組み合わせることで、様々な角度からクライエントのパーソナリティを測定することを目的としたものが「テスト・バッテリー」のポイントとなります。
また「テストバッテリー」を組む際の注意点もしっかりと踏まえる必要があります。
検査者が各心理検査の特徴を理解しておくことはもちろんですが、あれもこれも測定したいからと、むやみに心理検査の数を増やすことはクライエントの負担になるので避けるべきです。
更に心理検査の順番も結果に影響するので考慮すべき点です。
おわりに
今回の投稿は以上となります。
今回ご紹介したテストバッテリーの例以外にも、様々な例がありますので興味を持った方は調べていただくと理解が深まります。
テストバッテリーを勉強しながら、各心理検査の特徴も合わせて理解すると効率の良い学習になるかと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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